学会について

理事長のご挨拶

一般社団法人 日本認知・行動療法学会理事長 嶋田 洋徳

一般社団法人 日本認知・行動療法学会のwebページにようこそ!

 本学会は,前身である日本行動療法学会(1976年創設)から2014年に法人化・改称し,初代理事長に熊野宏昭先生(早稲田大学)が就任されました。その後,2代理事長に坂井誠先生(中京大学)が続いて就任され,私の方で今期から2期目の理事長を務めさせていただくことになりました。あらためてどうぞよろしくお願い申し上げます。本学会の会員数は2,300名を超え,今もなお順調に増え続けています。これは認知行動療法に対する社会的なニーズの表れであるとも理解できますので,この重責を担うにあたりあらためて身の引き締まる思いでおります。

 2018年度には国家資格「公認心理師」が誕生し,認知行動療法の果たす役割はますます大きくなっています。保健医療分野はもとより,教育分野,福祉分野,司法・犯罪分野,産業・労働分野のいずれにおいても,臨床現場のニーズが高まっているのはご存じの通りです。本学会は,認知行動療法の基礎理論,治療技法の開発に加え,種々の問題行動や症状への臨床実践など,認知行動療法に関する研究,臨床活動,教育・研修活動を促進し,その普及と啓発をはかることを目的としています。そして,会員の皆様の活動領域は,トップページにも掲載されておりますように,精神医学,心身医学,心身障害学,心理臨床,歯科学,教育,福祉,矯正,健康管理,リハビリテーション,ストレスマネジメントなどをはじめとして,認知行動療法が適用されるすべての領域に渡っております。

 その一方で,特定の手続きや技法をマニュアル通り用いることが認知行動療法であるといったような極端な理解をされているご意見を耳にしたり,認知行動療法を学ぶためにはどのような機会があるのかというお問い合わせをいただいたりすることも多くなってきました。このような背景を踏まえると,本学会が果たさなくてはいけない社会的役割はまだまだたくさんあると感じております。

 これらの社会的要請に応えるべく,前の期では,従来から取り組んできた事業(認知・行動療法セミナーの地方都市開催,行動療法士の資格認定など)に加え,認知行動療法事典(丸善出版)の編纂,「認知行動療法師」の資格認定の枠組み作りなどに取り組んでまいりました。そして,今後は,これまでに経験のないコロナ禍の中で,生活様式や行動様式の社会的な変化によって,遠隔の認知行動療法などのニーズも高まってくることが予想されるため,さらなる事業展開にも着手する必要があると考えております。

 今期の学会役員は,副理事長の清水栄司先生(千葉大学)をはじめ,多くの認知行動療法のエキスパートの先生方にご担当いただくことになっております。役員一同,会員の皆様にとって実のある学会活動になるよう,関連諸学会や諸団体と機能的に連携し,社会への責務を果たしながら,日本認知・行動療法学会の発展に尽力させていただく所存です。

 皆様方の本学会へのご理解とご支援を賜りますよう,どうぞよろしくお願い申し上げます。

2020年6月吉日