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アメリカ行動療法認知療法学会(ABCT)第44回大会の参加記


 2010年11月18日から21日に,サンフランシスコでアメリカ行動療法認知療法学会(ABCT)第44回大会が開催された。今からちょうど2年前,はじめてABCTの大会に参加した。あの時は,初めての国際学会であったこと,また,開催場所がディズニー・ワールド・リゾートであったことから,出発前からとてもワクワクしていたことを今でもよく覚えている。そして実際に,学会とオーランドという土地を満喫し帰国した。

 今回は,少し状況が違っていた。国際学会のシンポジウムで,初めて話題提供に挑戦するということが決まっていたからである。2年前に参加したとき,白熱するディスカッションを多くの会場で目にし,感動したのと同時に,自分は研究発表をしなかったということを悔しく思ったことを覚えている。好奇心が強く掻き立てられ,いつか自分もこのような舞台に立ちたい,そう強く思ったのである。そして,2年後,その第一歩として,ABCTのシンポジウムで発表するという機会を得たのである。少し大袈裟かもしれないが,私にとっては夢への第一歩である。

 参加したのは,「Experimental Analyses of Processes of Change in ACT」と題したシンポジウムであった。学会最終日の朝一という時間帯であったため,オーディエンスは30名弱であった。他のシンポジウムと比較するとその数は少なかったが,1人でも自分の発表を聞いてくれる人が目の前にいるということが何より嬉しかった。当日は,今まで経験したことがないような緊張感に襲われるのだろうと予想していた。でも実際には違っていた。会場の壇上に上がった瞬間,お腹の底からエネルギーがわいてくるような感覚を体験し,それは緊張というよりも興奮に近いような感覚であった。発表中は,夢中になって話した。自分の研究を知ってほしい,日本の大学院生の存在を世界の人に知ってほしい,1人でも多くの人に伝えたい,そう思って夢中になって話した。

 1時間半という時間は,あっという間だった。シンポジウムが終了すると,会場で発表を聞いてくれていたアメリカの大学の大学院生が壇上に駆け上がってきて,「ナオ感動したよ」と言いハグしてくれた。彼女とは,以前からメールのやり取りを通じて知り合いだった。研究を通じて,これからいろいろな国の人たちとのつながりが少しずつ広がっていくのかと思うと嬉しくなった。

 今回ABCTに参加し,本当に良い経験をすることができたと感じている。このような経験をすることができたのは,決して自分の力によるものではない。国際学会のシンポジウムで発表する機会を得るに至るまで,多くの先生方にご協力いただいた。また,発表準備にあたっても沢山サポートしていただいた。研究の実施にあたっては,多くの学生にも力になってもらった。自分の発表が終わってホッとしたのと同時に,感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。

 来年も,国際学会のシンポジウムで発表しよう。一歩一歩,夢の実現に向かって進んでいこう。新たに決意を固めた旅であった。

木下奈緒子