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World Congress of Behavioral and Cognitive Therapies 2013における研究発表報告

 このたび,「World Congress of Behavioral and Cognitive Therapies (以下,WCBCT) 2013(リマ)で発表する若手研究者への発表助成」による助成をして頂き,2013年7月22日から25日までの4日間,ペルーのリマにおいて開催されたWCBCT 2013において,研究発表を行わせて頂きましたのでご報告させていただきます。

 私は,ポスターセッションにおいて,「Differences in mechanism between the Word Repeating Technique and exposure to verbal stimuli」というタイトルの研究発表をさせて頂きました。この研究は,Acceptance & Commitment Therapyのなかでも,同じ言葉を何度も声に出すことで,言葉が行動に及ぼす影響力を改善することを目的とした心理臨床的技法であるWord repeating technique(以下,WRT)の効果的な手続きの検討と,WRTと手続き上類似すると考えられる心理臨床的技法である「エクスポージャー」の作用機序の差異を検討することを目的としておりました。具体的には,WRTにおいて繰り返し声に出す言語刺激の感情価の差異(個人にとって「ネガティブ」な言語刺激(たとえば,失敗)および「中性的」な言語刺激(たとえば,レモン))がWRTの効果に及ぼす影響,また,同じ言語刺激を一定時間想起し続けることを教示する「言語刺激に対する曝露」とWRTの効果の差異を検討しました。その結果,WRTは,エクスポージャーと作用機序が異なること,嫌悪的な言葉ではなく,中性的な言葉(たとえば,レモン)を何度も声に出すWRTが,言葉が行動に及ぼす影響力を改善することが示唆されました。

 当日は,多くの先生方が,私の研究発表に足を運んで下さり,非常に充実した時間を過ごすことができました。とくに,心理臨床実践の経験に基づいたご示唆や,研究方法についてのアドバイスなど,今後の研究の進展につながる非常に多くのご示唆をいただきました。当日いただいたご指摘をもとに,今後も,自身の研究をさらに進めていきたいと思います。拙い英語ではありましたが,親身になって聞いて下さった先生方に,改めて感謝申し上げたいと思います。

 また,ポスターセッション以外においても,多くのシンポジウムに参加させて頂きました。とくに自身の研究テーマと関連した社交不安障害に関する最近の研究動向に関するシンポジウムや,消去に関する基礎研究に関連したシンポジウムなどに参加し,自身の研究に関連した最新知見を得ることができました。普段,論文上でしかお名前を拝見することができなかった先生方に直接お会いできたことは,私にとって大変貴重な体験となりました。

 今回のWCBCT2013は,自身の研究を発表し非常に多くの先生方から今後の研究につながるご示唆いただくことができたと同時に,研究テーマに関連した最新知見にも多く触れることができ,非常に充実した時間を過ごすことができました。この経験をもとに,今後も研究活動を継続していきたいと考えております。このたびは,「WCBCT2013(リマ)で発表する若手研究者への発表助成」による助成をして頂き,誠にありがとうございました。

早稲田大学大学院 人間科学研究科 博士後期課程2年
佐藤 友哉