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WCBCT2013報告書

 第7回WCBCTに参加するにあたり,若手研究者発表助成対象者として選出していただき,心より御礼申し上げます。本大会で多くの知識や経験、情報等を得ることが出来ましたので,ここにご報告申し上げます。

 ポスターセッションでは,“Differences in body vigilance among patients with irritable bowel syndrome, functional dyspepsia, and an overlap of the two.”という題目で,過敏性腸症候群と機能性ディスペプシアが合併することによって,身体感覚に向ける注意が強くなるかを学生を対象として横断的に調査した結果を報告した。本発表の時間帯にattention biasやbody sensationをテーマとした研究がいくつか発表されていたので,近い領域の先生方と議論を交わすことができた。身体感覚に対する注意を司る脳領域の活動を心理指標で推定する研究を行ない、簡易で安価な心理指標を臨床現場に持ち込めるようにしたいと目標を持った。

 シンポジウムでは、“Biological approaches to attention bias modification research”に参加した。ABMによる脳機能や自律神経系の活動の変化を調査した研究が報告されており、実験で用いたバイオマーカーの種類や実験手順が詳細に報告されていたため、大変勉強になった。発表されていた先生とコンタクトを取り、画像刺激を提供してもらうことができた。加えて、実験手順やABM作成についてもいくつかレクチャーしてもらうことができたため、大変有意義な時間を過ごせた。

 Master clinicianでは、“Exposure based cognitive behavior therapy for irritable bowel syndrome – theory and treatment”に参加した。IBSを知らない人たちにどうやって分かりやすくIBSに対するCBTを教えていくのか?といった自分自身が今後必要になるであろう場面をじっとりと観察し勉強をした。さらに,論文には詳しく書かれていないexposureの方法が紹介されていたため、有益な情報を手に入れることができた。

 今回得た知識や情報は現在行っている研究にすぐに利用できるものばかりで、勇気をもって拙い英語でたくさんの先生に話しかけて良かったと感じた。これは、日本行動療法学会第37回大会の大会企画シンポジウム「私はこのように海外へ情報発信してきた、このように海外で実践を学んできた」に参加したことがとても活きている証拠である。今後は自らが情報提供や情報発信をできるような科学者実践家になるべく精進していきたいと思う。

長崎大学保健・医療推進センター
西郷達雄