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第5回アジア認知行動療法会議(南京)に参加して

 2015年5月16日,17日に中国の南京で開催された第5回アジア認知行動療法学会に参加し,口頭発表を行ってまいりました。私にとって,アジア認知行動療法学会は,第1回の香港,第3回の韓国,前回の日本に続く4回目の参加であり,参加自体にも感慨深いものがございました。また,自身の指導する大学院生が初めての国際学会で発表するという,普段の意味合いとはまた違った緊張感も伴う学会でした。
16日は,桜美林大学大学院心理学研究科の立花美紀がThe Effect of Attainable Goal-Setting on Self-Appraisal in Individuals with Social Anxiety(社交不安者における達成可能な目標設定が自己評価に与える影響)というテーマでのポスター発表を行いました。ポスターセッションの時間は60分であり,ポスター会場にはたくさんの発表者と参加者で,通路を歩くのにも人とぶつかりながらになるほど,にぎわっておりました。立花の発表にも,10名以上の参加者の方々が,内容の説明を受けたり質問をしたりするために訪れていただき,特に実験の手続きについて,多くのご質問やご意見をいただいたように思いました。特に,中国の参加者からは,実験手続きにおける目標設定の方法について,詳しくご質問をいただき,アドバイスをいただいたようでした。その他にも,普段の国内学会では気づくことができないような,各国における近年注目を集めている概念や研究テーマについてご紹介いただくことができ,非常に意義深いディスカッションを展開することができました。
17日は,私自身がEffects of psychological supports for the mother of a girl with Asperger’s disorder using cognitive behavioral therapy(アスペルガー障害をもつ女児の母親に対する認知行動療法を用いた心理的支援の効果)というテーマで口頭発表を行いました。発表では特に,支援手続きを選択した根拠について,アセスメントと合致することが明確に伝わるよう,留意しつつ,発表を行いました。残念ながら,時間の都合により,全体の場では十分なディスカッションを行うことができませんでしたが,個別の事例の発表が少なかったこともあり,退室した後も,個別にご質問を受けることもできました。同じ口頭発表の会場では,子どもを対象としたキャンプの効果についてのご発表や,学級における社会的スキル訓練の有効性を検討したご発表があり,非常に興味深く発表をうかがうことができました。日本人の発表者の先生とは,連絡先も交換することができ,今後の研究の発展に活かせる情報もいただくことができました。
 以上は,学会に参加してのごく一部の成果であり,学会に参加したことで,今後の研究に向かう動機づけも非常に高まりました。私の研究室内でも,今回は参加できなかった大学院生も,来年度以降の国際学会への参加をすでに楽しみにしている院生もおり,波及効果も大きかったように思います。このような学会に参加することができ,また,このたびは日本認知・行動療法学会より助成をいただくことができ,深く感謝申し上げます。

桜美林大学心理・教育学系
小関俊祐