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8thWCBCT報告書

 このたび「8th World Congress of Behavior and Cognitive Therapies (WCBCT)」での発表助成をいただき、オーストラリアのメルボルンで開催されたWCBCTに参加させていただきましたので、参加した際に体験したことや学んだことをご報告いたします。  今回初めて国際学会に参加させていただき、特に驚いたことが、どのシンポジウムでも発表者がジョークを飛ばし、会場全体が笑いに包まれるシーンが見受けられたことです。世界トップクラスの研究者・臨床家は聴衆の心をつかむ話術も超一流なのだと改めて実感しました。余談ですが、welcome receptionにコアラがいたことにも、より一層、国際学会に参加していることを強く認識させていただきました。
 WCBCTでは、研究と症例の2つのposter「Relationship between cognitive function and employment in Japanese schizophrenia patients.」・「Successful cognitive behavioral intervention in a case of psychogenic hearing loss.」を発表しました。まず、研究については、統合失調症の認知機能と就労との関連について発表しました。ディスカッションの中で、認知機能だけでなく、過去の就労回数や継続期間といったこれまでの経験を踏まえた検討をしなければならないなど、貴重なご意見をいただきました。また、現在はfMRIを用いて、統合失調症者のdefault mode networkと種々の変数との関連を研究していることをお伝えすると、default mode net workの働きについて多くの研究者の方からご意見をいただくことができ、今後の研究に貴重なご示唆をいただきました。ケースについては、心因性難聴の介入方法についてディスカッションを行いました。こちらについても先行条件をもっと丁寧に見ていく必要があることやオーストラリアのある病院ではattention trainingを用いて改善した症例もあるなどとディスカッションを行うことができました。
 最後にWCBCTを振り返りって、行動してみることの大切さを学びました。自身にとっての初めての国際学会ということもあり、漠然とした不安も多く、回避行動をとりそうになったこともありましたが、参加してみると95歳のbeckの話をビデオではあるものの聞くことができたり、拙い英語ではありますがコミュニケーションが取れる時の喜びを感じることができたりと、参加して良かったと実感することできました。普段の臨床では、患者さんに不安や恐怖刺激への曝露を行うことも多いですが、自身の不安への曝露を通して、患者さんの抱く不安や恐怖により共感的になり、より一層効果を期待して介入を行うことができると、今回の体験を今後の研究だけでなく、臨床にも活かすことができると感じました。
 このたびは、発表助成をいただく事によって、「8th World Congress of Behavior and Cognitive Therapies (WCBCT)」において日頃の研究や臨床の成果を発表する事ができました。貴学会の支援に心より感謝申し上げます。

徳島大学病院
武田知也