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2017年度内山記念賞受賞コメント(上村 碧)

受賞のことば

 この度は、栄誉ある内山記念賞を賜り、誠にありがとうございます。共同著者である嶋田洋徳先生、大月友先生には、研究や臨床に挑む姿勢にはじまり、研究計画の立案から論文の執筆まで長らくご指導を頂き、心より感謝申し上げます。先生方と多くの議論を重ねてきた研究で賞を頂くことができ、心より嬉しく思います。
 また、今回の受賞論文の執筆にあたって、査読者の先生方には大変多くのご指導ご鞭撻を賜りました。査読をして頂く過程で、研究成果のとらえ方やその後の研究に必要な視点について多くのご示唆を頂きました。さらに、年次大会において発表の機会を頂いた際には、学会の多くの先生方にご助言を頂き、そのようなご助言のおかげで受賞論文を執筆することができました。これまでご助言を下さった先生方には、心より御礼申し上げます。
 受賞論文は、セルフ・コントロールに含まれる言語行動について、関係フレーム理論の観点から新たな説明を加え、実験的に検討した研究成果の報告でした。受賞論文の大きな特徴は、以下の2点があると考えられます。1点目は、セルフ・コントロールの基盤となる言語行動の精緻なプロセスに対して、関係フレーム理論を用いて分析し、般化オペラントの観点から新たな説明を加えた点、2点目は、そうした新たに提供される理論的な説明に対して、実験的に検討し、実証的なデータが得られた点です。また、受賞論文においては、仮説が十分に支持されたとは言い難い研究成果の報告となりましたが、仮説が支持されれば、セルフ・コントロールを支援する上での新たな視座が得られることも特徴と言えるかもしれません。
 受賞記念講演では、受賞論文で報告した研究知見に加えて、その後検討を重ねた一連の研究知見についても報告させていただきました。報告した一連の研究の最終目標は、“セルフ・コントロール支援における、臨床上の限界点を補完する知見を提供し、効果的な支援方法を考案する”ことにあります。しかしながら、実践への寄与を考えた場合、未だ検討が必要な点は多くあり、今後も研究の積み重ねが求められるのが現状です。今後も研究を重ね、セルフ・コントロール支援に役立つ知見の提供を目指す所存です。
今回の受賞は、研究者としても臨床家としても未熟な私にとって大変身に余る栄誉であり、身の引き締まる思いでおります。今回の受賞を励みとして、今後も臨床と研究の研鑽を重ね、行動療法の発展に寄与する知見を提供できる人物となれるよう精進いたします。

授賞者  上村 碧