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トップページ > お知らせ > 金沢認知行動療法セミナーを開催します(2018.10.29)
セミナー開催概要

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午前の部 9:30-12:00

「医療現場で活かすマインドフルネス系認知行動療法」

熊野 宏昭(早稲田大学)

 マインドフルネスとは、"今の瞬間の現実に常に気づきを向け、その現実をあるがままに知覚し、それに対する思考や感情には囚われないでいる心の持ち方、存在の有様"のことである。マインドフルネスの臨床適用は、1970年代に、慢性疼痛を対象に開発されたマインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)から始まったが、2000年前後より、境界性パーソナリティ患者を対象にした弁証法的行動療法(DBT)、再発性うつ病を対象にしたマインドフルネス認知療法(MBCT)、様々な精神疾患や心身症等を対象にしたアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)などが広く用いられるようになった。上記の内、MBSR以外は認知・行動療法の発展の中で開発されてきており、「新世代の/マインドフルネス的な認知・行動療法」と呼ばれ、わが国でも過去10年ほどの間に広く実践されるようになった。本研修会では、演者の研究室メンバーが医療現場で実践してきたACTとMBSR・MBCTの実際について解説したい。

「ひきこもり支援における行動論的コミュニティアプローチ-家族、他職種との連携-」

境 泉洋(宮崎大学)

 2000年頃から注目され始めたひきこもりは、20代の若者問題から40代を超える中年問題と変貌している。こうした中で、当初はあまり取りざたされなかった親亡き後や兄弟姉妹への支援といった新たな課題が表面化している。問題の様相は変われど、行動論的支援の有効性には変わりはない。ひきこもり支援は本人だけではなく家族や地域への働きかけが極めて重要となる。こうしたコミュニティアプローチにおいて行動論的視点は有効である。
 本講演では、ひきこもりの現状に関してデータを踏まえて紹介し、ひきこもり本人とその家族の心理について行動論的理解を解説する。その上で、家族支援としてコミュニティ強化と家族訓練(CRAFT)の概要の紹介、他職種連携として就労支援における他職種連携ポイント、そして地域作りとしての演者が関わってきたKHJ全国ひきこもり家族連合会の自助グループ活動について紹介する。

午後の部 13:00-15:30

「教育現場でフル活用する認知行動療法」

神村 栄一(新潟大学)

 学校教育の現場における認知行動療法のエッセンスと具体的な支援のコツ(主に、不登校や集団不適応の支援、行動活性化や漸次的接近を柱とした支援、不安症や強迫症へのエクスポージャー、自傷や抜毛癖やチック、教室での非課題従事行動への対応など)についてご紹介します。発達障害やそれが疑われる特性の配慮も含みます。学校の教員、カウンセラー、相談員の方「だけ」に向けた内容ではなく、子ども(小学生から高校性まで)の心理学的支援に関心ある方すべてを対象とします。認知行動療法の理論と技法の解説レベルとしては、初級から中級の入り口、にあたります。十分な解説なく専門用語がシャワーのように降り注ぐようなことはありません。時間も短いので、講義中心になりますが、遠慮無くご質問いただければ、双方向なやりとりとなります。事例なしの認知行動療法学習は意味がありませんので、事例での紹介を心がけます。他職種(特に医療)との連携や協働についても触れたいと思います。予習したいという方には、「学校でフル活用する認知行動療法」(神村栄一著、遠見書房)があります。

「包括的アセスメントと問題解決的心理コンサルテーション ー公認心理師の多職種連携の方法を考えるー」

平井 啓(大阪大学)

 公認心理師は、生物心理社会モデル(Bio-Psycho-Social Model)に基づいた包括的アセスメントに基づく多職種連携を行っていくことがもとめられている (日本心理研修センター,2018) また、公認心理師法に定められたの業務のうち、心理コンサルテーションと心の健康教育にあたる部分は、今まで体系的に十分な教育・研究の行われていなかった領域である。多職種連携を行うためには、この2つの業務におけるさまざな能力を身につけることが必要である。演者はこれまで、がん患者を対象とした心理的支援を体系的に行う学問分野であるサイコオンコロジー・緩和ケアの領域において、これら、「包括的アセスメント」、「心理コンサルテーション」、「心の健康教育」の教育研究活動に従事してきた。このうち本公演では、保健医療、教育、福祉、司法、産業の各領域での心理コンサルテーション活動と多職種連携のスキルアップのために、Bio-Psycho-Social Modelに基づく包括的アセスメントと認知行動療法の一つである問題解決療法を応用した問題解決的心理コンサルテーションの理論と実践法を体系的に示す。




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