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2019年度内山記念賞受賞コメント（平生尚之）

受賞のことば

　この度は，栄誉ある内山記念賞を賜りまして，誠にありがとうございます。

　今回受賞した実践研究では，ASD特性を背景とするひきこもり状態にある人の家族支援としてCRAFT を個別と集団セッション併用型を適用し，その効果を検討致しました

　本研究は，ひょうご発達障害者支援センターでのCRAFTの社会実装に向けたプロジェクトの一環として実施しており，現在は県内6カ所すべてのセンターでCRAFTを提供できる体制が整っています。今後も，「8050問題」として注目されている，ひきこもり支援において長期化や埋没化を防ぐ選択肢の1つとしてCRAFTが定着できるように，知見を蓄積していきたいと思います。

　最後に，本研究の趣旨にご理解いただき，参加いただいたご家族に感謝致します。また，研究の意義や客観性を保つための指導・助言をいただいた査読者の先生方にも感謝を申し上げます。そして，苦楽を共にした稲葉綾乃先生，恩師である井澤信三先生と受賞できたことは私にとり何よりの喜びです。今後も，相談者様のお役に立てる臨床家であり続けるために，より一層の実践・研究に励んで参りたいと思います

受賞者 平生尚之