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名誉会員にご推挙頂いて(坂野先生)

坂野雄二
医療法人社団五稜会病院心理室顧問・札幌CBT&EAPセンター長

 1974年12月、日本行動療法研究会の設立総会が東京教育大学で開催された。当時小生は、本学会の生みの親である故内山喜久雄教授の下で行動療法のトレーニングを受けている大学院生であった。2年後、研究会は日本行動療法学会へと名称を変更し、我が国の行動療法の発展に大きな弾みをつけた。1980年頃、学会で認知行動療法の話題を取り上げると、行動主義どっぷりの大先輩の先生方から「異端児」の如く批判を受けたことを思い出す。今や学会名称そのものも日本認知・行動療法学会となり、まさに隔世の感がある。WCCBTの前身となるWCCの立ち上げに参画し、第4回WCBCTを神戸に誘致するために洋の東西を飛び回ったことも、本学会の発展に少しは貢献したかと思うと疲れも癒される。
 今回、名誉会員としてご推挙頂いた。学会に半世紀近く在籍し、その間、共に学会の活性化のために活動してきた先生方、教え子の皆さんを代表してその栄誉を分かち合いたい。そして、恩師の故内山喜久雄教授に感謝申し上げます。

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