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5th Asian Cognitive Behavior Therapy Conference報告書

 2015年5月15日~17日まで,中国の南京にて開催された5th Asian Cognitive Behavior Therapy Conference (ACBTC) に参加し,研究発表をして参りましたのでご報告いたします。海外で開催される学会への参加,口頭発表ともに初めての経験であり (海外へ行くこと自体も初めてでした),非常に有意義で刺激的な3日間でした。
 今回のACBTCでは,“Understanding the relationship between forms and functions of acceptance in ACT”というタイトルで発表をする機会をいただきました。本研究では,Acceptance and Commitment Therapy (ACT) において重視される“アクセプタンス”を,形態と機能に注目して4つ (形態・機能それぞれ2つずつ) に分類し,各要素を測定する尺度を作成しました。そして,その尺度を用いて形態と機能がどのように関連しているのかを検討し,得られた結果から想定される行動連鎖についての報告および,今後の展開に関する発表をしました。司会の先生から,「中国でもACTは注目されている」とのお話があり,慣れない英語で伝わるように発表できるだろうかと不安を感じながらの発表となりましたが,フロアの方からの質問もあり,何とか伝わっていたのだろうとひと安心しました。しかし,肝心の質問に対しては,うまく回答することができず,初めての口頭発表は悔しさの残るものとなりましたが,自身の課題と向き合う良い機会になったと感じています。
 ポスターセッションでも,ACTや,ACTの基盤であるRelational Frame Theoryに関する発表が,少数ではあるものの掲載されていました。それらの発表について,ディスカッションなどもできればよかったのですが,残念ながら発表者が現れず,掲示されているポスターをじっくりと読むだけとなってしまいました。それぞれのポスターを読むなかで,アジアの研究者とも連携し,しかし遅れを取らないように研究をしていきたいという決意を新たにしました。興味のある発表について,密に議論できる点がポスターセッションの魅力だと思っています。また機会があれば,海外学会でも発表できるように,英語力から研究内容まで,準備をしていきたいと思っています。
 ACBTCに参加した3日間で,本当に多くのことを経験することが出来ました。海外の同年代の学生が流暢な英語で堂々と発表する姿や,普段交流する機会が殆どない海外の研究者による研究発表を聞くことができたことは,今後の学習・研究活動への意欲を高めてくれるものとなりました。また,学会以外でも,日本とは大きく異なる,中国の文化に触れられたことも自分にとっては大きな経験となりました (新幹線やコンビニなど,似通っている部分もたくさんあり,意外と日本と変わらないのだなと感じた部分も多々ありました)。今まで避けていた海外でしたが,やってみたら意外となんとかなるという体験ができました。まさに,自分の頭のなかで考えたことにしばられて,行動ができていなかった,そんな状態だったことに,日本に帰ってきてから気づかされました。そのような体験は,自分の研究テーマとも関係してくるものであり,今後に活かしていきたいと思います。
上記のような貴重な経験をできたのも,日本認知・行動療法学会より研究発表助成のご支援をいただけたからでした。このような機会をいただいたことを感謝するとともに,今回の体験を今後の研究・臨床活動に活かしていきたいと思います。また,今後も積極的に国内外学会へ参加し,研究成果を発信できるよう,努力を続けてまいります。

早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程
嶋 大樹