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2020年度名誉会員坪井康次先生へのお祝いの言葉(本谷亮先生)

お祝いの言葉

 認知・行動療法学会 名誉会員へのご就任、まことにおめでとうございます。僭越ながら、坪井先生とのエピソードを交えながら、私からお祝いの言葉を贈らせていただきます。

 坪井先生は、行動療法学会の理事、常任編集委員のお役職に加え、2006年の日本行動療法学会第32回大会(テーマ:行動療法の先端性と一般性)の大会長をお務めになられるなど、これまで本学会において多大な貢献をして下さいました。また、心身医学をご専門とされ、特に頭痛に対するバイオフィードバック療法では、数々の臨床・研究報告、および話題提供をしてくださるなど、心身医学領域における行動療法の発展においても大変ご尽力をしていただきました。

 私の学生時代の研究テーマが頭痛であり、当時、坪井先生が教授で主宰された東邦大学心療内科セミナーへ参加し、学ばせていただいたのがご縁で、共同研究を長きにわたりさせていただくことになりました。坪井先生が大会長をされた第32回大会は、偶然にも私が修士課程1年次で初めて学会発表を行った思い入れのある大会でもあり、今でも強く印象に残っております。その後、医学教育関連のお仕事でも携わらせていただく機会がございました。先生の大学を訪問することや国内外の学会でお会いすることもありましたが、直属の門下生ではない若輩者の私に対しても、いつもにこやかで、温かく接してくださり、お食事をともにさせていただくなど、感謝をお伝えする場面をあげればきりがないほどです。お話やお仕事をご一緒させていただく中で、専門領域やその組織の発展のための行動を惜しまない姿勢について学ぶことができたこともまた、私にとっては大変光栄に感じております。

 今後とも、本学会へのご協力を頂戴できますと幸いです。末筆ではございますが、坪井先生のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。このたびは、名誉会員のご就任、まことにおめでとうございます。

北海道医療大学心理科学部 本谷 亮

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