トピックス

名誉会員お礼のことば(足達先生)

 この度は名誉会員へのご推挙ありがとうございます。入会当時、私は福岡市の保健所に所属し、週に1度九州大学山上敏子先生の研究会に参加していました。以来CBTという磁石に吸い寄せられ、現在に至っています。
 とりわけオムロン(株)との仕事でCBT応用の魅力を強く体感しました。「健康達人」は質問への回答から助言までを個別自動化したITの習慣改善プログラムです。惜しくも市場からは退場しましたが、その開発もRCTも貴重で得難い経験でした。その間に広島国際大学にも短期間ですが在籍いたしました。このように変わり者、浮草のような歩みですが、CBTへの信頼は首尾一貫しており、現在は比重が増した診療でその威力を実感しています。
 名誉会員は老人の証でもあり一抹の寂しさも感じますが、「行動療法」が「運動療法」と誤解された時代を思うと、CBTと本学会の盛隆は隔世の感があり喜ばしい限りです。本学会のますますの発展を祈り、お礼の言葉といたします。

足達淑子

トピックス一覧を見る