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大会会長よりのお礼の挨拶文

 初冬の候、皆様におかれましては、ご多忙の日々をお過ごしのことと存じます。新型コロナの新たな感染者数は減少していますが、この先の見通しは不透明なものがあり、まだまだ気を抜けない状態が続きそうです。

 さて、去る10月10日に開会した日本認知・行動療法学会第47回大会も、11月25日をもちましてオンデマンド配信の期間も終了し、無事大会を終えることができました。大会会長として一言御礼のご挨拶を申し上げます。

 コロナ禍の始まる前に第47回大会は千葉で行うことが決まって以来、会場探しなどを行い、幕張メッセで大会(通常のオンサイトの形で)を、ということにしていましたが、その後の感染拡大に伴い、ハイブリッドへ変更、さらに深刻な感染状況に伴いやむを得ずオンラインのみへと変更となりました。オンラインのみであっても、なるべくライブ感を出して、参加者の皆様に満足していただけるように努めました。幸運にも10月10日、11日のライブ配信の時期は首都圏の感染者も減少しており、直前に緊急事態宣言が解除され、無観客ですがご登壇の上行えた特別講演、教育講演、シンポジウムなどのプログラムもあったこと、オンラインでのケーススタデイ(ライブ配信のみ)ができたことは何よりでした。また、昨年の広島大会に引き続きオンデマンド配信によるワークショップは盛況で、参加者の延べ数は4020人とこれまでで最高でした。(大会参加者は1338人)。これは仕事や家庭の事情で会場のみで行われる大会には参加できなくても、認知行動療法を学びたいというニーズの高さを感じさせ、来年以降の大会でもオンデマンドの形でのワークショップは続けられることと思います。ワークショップは大会参加はせずにそれのみを申し込むことができるようにしましたが、大会参加者の会員、非会員の数はほとんど変わらず、会員以外にも認知行動療法への関心が強まっており、そのことに本大会が少しでも貢献できたなら大変嬉しく思います。

 これらの結果も、ご講演いただいた先生方、シンポジウムを企画していただいた先生方、ワークショップを担当していただいた先生方、演題をご発表していただいた先生方はもちろんのこと、理事会をはじめとする大会準備委員会の先生方、なによりもご参加いただいた皆様のお力によるものであったと感謝致します。ただ、開催形態が二転三転してご心配やご不便をおかけしたことも多々あったと思われますことをお詫び致します。

 来年の第48回大会は宮崎で行われる予定です。その頃には感染拡大をコントロールすることができており、会場に皆様が自由にお越しになれ、加えてオンデマンドでの学びもできるような状況になっていることを願いつつ、私からの お礼のご挨拶とさせていただきます。

2021年12月 吉日
日本認知・行動療法学会第47回大会
大会会長 中川彰子

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